映画「ジオストーム」ネタバレ。アルマゲドン風味の薄味ディザスタームービー(原題:Geostorm)
ジオストーム
監督 ディーン・デブリン
キャスト ジェラルド・バトラー
ブログタイトル通りの映画でした。しかし金曜日のユナイテッドシネマ会員デー1000円で館内は結構観客が居たんですよね。
前評判は悪かったからおいおいマジかと思いながら観てきました。
あらすじの肝
現実でも起こっている地球温暖化による異常気象。
それをコントロールするために世界各国が協力し、開発した気象衛星「ダッチ・ボーイ」
その開発責任者が主人公のジェイク(ジェラルド・バトラー)
しかしジェイクは素行不良で審問を受け、ISS(国際宇宙ステーション)のメンバーから外されてしまう。
そしてISSの次の責任者になったのがその弟マックス(ジム・スタージェス)
しかしアフガニスタンでダッチ・ボーイの不具合かと思われる事故が起こり300人が凍結し死亡してしまう。
実はダッチ・ボーイはすでに何者かによってハッキングされており
その調査に向かわされるのが解任されたジェイク。
はたして裏から糸を引くのは誰なのか?
ジェイクやマックス等は「ジオ・ストーム」を防ぐことが出来るのか?
キャスト
ジェイク・ローソン(ジェラルド・バトラー)
素行不良だがISSチームを一番に思う頼れるリーダー。
開発の全てに関わっておりダッチ・ボーイを一番よく知っている男。
今回はアクションほとんどナシで彼の良さが出ていなかったよう。
でも演技に関してはさすがだった。
マックス・ローソン(ジム・スタージェス)
ジェイクが解任になりその後釜に座る。
兄の素行不良や過去の家族間の揉め事の尻拭いをしてきた事で
その確執は深まる一方。
今回の事件で兄弟の絆を取り戻せるのか?
サラ・ウィルソン(アビー・コーニッシュ)
マックスの恋人であり、大統領のシークレットサービス。
ハンドルを握ったシーンで表情一つ変えずに凄腕を披露する。
しかし流石にもう少し演技すべきだったと思うが、演出と監督の所為だろう。
アフガニスタンでの事故を受け、選挙に影響が出るとしてダッチ・ボーイの停止には否定的な態度を取る。
ジェイクはダッチ・ボーイのハッキングは大統領にしか出来ないと読むが果たして真相は?
後半活躍シーンが出るが、なんか勿体無い使い方だった気がする。
レナード・デッコム(エド・ハリス)
ジェイクやマックスとは親しい間柄の国務長官
今回の事件で大統領を補佐する。
勘の良い人はもう分かったかも知れない。
演技はさすがの貫禄だった。
ウーテ・ファスビンダー(アレクサンドラ・マリア・ララ)
ISSの司令官。ドイツ人で責任感も強い
正直大根で観客を冷めさせる演技だったが「ここに住んでるのよ」は
それが逆に功を奏した。
あの無表情の人間が思わぬ行動を取るのだ。
役どころは良かっただけにキャスティングが悔やまれる。
感想
予告からしてアルマゲドン風味なわけですが、アルマゲドンを水で割って薄めたみたいな映画でした。
テーマは異常気象なのでそれをコントロールしようという発想はありえる話しだし
観てみたいと思うテーマだと思うんですよね。
でもその肝心な「ダッチ・ボーイ」がどうやってい異常気象をコントロールしているのか説明不足なので
なんで人為的に異常気象が起こるのか分かりづらく、感情移入がしづらいというのが正直な感想です。
俳優もジェラルド・バトラーやエド・ハリスやアンディ・ガルシア以外はさして光るものがなく、演技も下手なので更に感情移入がしづらく
感動が得られない作りになってました。
それでも最後、気象衛星がシャトルとドッキングした時は思わず、おお!
と思ったので作品を通して脚本と演出が残念だったなと思います。
よっぽど暇か映画好きじゃない限りレンタルしなくてもいいと思う作品でした。
これに比べれば「2012」の方がめっちゃ面白いと思うんですよね。
エド・ハリスが実は黒幕なのも途中から読めてしまうし、ジェラルド・バトラーが
帰ってくるのはいいと思うんですけど、その帰還方法にもうひと捻り欲しかったな。
例えば気象衛星のまま大気圏に突入して海面に着水して奇跡的に助かるとか。
実際はそんなスペックは無いわけですが、ディザスタームービーならそのぐらいやっても良いと思うんだけどな。
ジェラルド・バトラー主演は300(スリーハンドレッド)が有名ですが、こちらも好きです。
機会があったら1作目のエンド・オブ・ホワイトハウスも観てみて下さい。