唸れ高速リロード!映画「ダーク・タワー」あらすじキャスト、解説感想(原題:The Dark Tower)
ダーク・タワー
我は手で狙い定めぬ。手で狙う者、父親の顔を忘却せり。
我は目で狙いを定める。
我は手で撃たぬ。手で撃つ者、父親の顔を忘却せり。
我は気で撃つ。
我は銃で殺さぬ。銃で殺す者、父親の顔を忘却せり。
我は心で殺す。
過去に記事で紹介した映画「ダーク・タワー」早速今日行って来ました!
相変わらずガラガラ(以下略)
原作を全く知らないのですが、凄く面白かった!
物語はダークファンタジーなので子供っぽいファンタジー設定が許せれば絶対その世界観に引き込まれるはず!
あっという間の2時間でした。
でも思っていたよりガン・アクションはそんな多くはありませんでした。もっとアクションシーンが見たかった。
しかしそれぞれが洗練されていて、大人になった今でも子供心をくすぐられるアクション!
イドリス・エルバが格好良すぎで、銃のリロードが早すぎて見えないシーンもあって
一人で驚いてました。
ん~レンタルされたら絶対もう一回観たい。
ここからネタバレ
用語解説(パンフレットより)
ダーク・タワー
ダーク・タワーとは宇宙と全世界、そして平行して存在する複数の現実を支えている塔
至高の神秘にして世界最大の謎。
ガン・スリンガー
ダーク・タワーの守護者。現在は主人公のローランド・デスチェイン一人を残すのみ
根本原理世界(キーストン・アース)
我々の住んでいる世界。
中間世界
根本原理世界と平行して存在し、互いの出来事が共鳴しあっている。
ウォルターやローランド達がいる世界。
キャスト
ローランド・デスチェイン(イドリス・エルバ)
中間世界の住人であり、最後のガンスリンガー。
その銃捌き、リロードは高速で正確無比。銃を手ではなく「気」で撃つ男。
原作では母親を自ら殺し、多くの仲間も失っている。
劇中の回想シーンでは父親を宿敵であるウォルターに殺されてしまう。
その壮絶な過去からか、「塔の守護者」からただの復讐者となっており
既にガンスリンガーではなくなっていた。
ジェイク・チェンバーズ(トム・テイラー)
ニューヨークの私立小学校に通う現実世界(根本原理世界)の住人。
ダーク・タワーに関する夢を何度も見る。
その見た夢を取り憑かれたかの様に絵に書き起こし、周囲を不安にさせる。
過去に消防士だった父親をガス爆発事故で亡くしておりセラピーを受け
今は母親とその再婚相手と暮らす。
しかしその再婚相手の父親からは煙たがられており、夢と現実の区別がつかない彼は
ある「施設」に入れられそうになる。
しかしその「施設」は超能力を持つ子供を誘拐し、ダーク・タワー破壊を目的とする
ウォルターが作った集団だった。
ウォルター(マシュー・マコノヒー)
根本原理世界から子供達を誘拐し、その子供達の能力を使ってダーク・タワー破壊を目論む。
幻術使いで、人間の心を自由自在に操りその性格は冷酷無比。
ジェイクの母親もその目的の為に殺す非道ぶり。
主人公のローランドとは宿敵であり、心が強いローランドは彼の幻術が効かない。
高い能力を持つ少年ジェイクの存在を知り、彼を誘拐しタワーの完全破壊を画策する。
破壊される塔
宿敵ウォルターの本拠地「デヴァ・トイ」から一筋の閃光が放たれます。
その閃光は子供の能力を利用し、世界を支えているダーク・タワーを破壊する為の物でした。
タワーに閃光が直撃する度に、現実世界でも地震が起こり、世界各地でその地震が勃発します。
タワーが破壊されてしまえばその現実世界(根本原理世界)でも怪物が現れ、破滅に導かれてしまうのです。
夢を見るジェイク
ジェイクは毎晩ある夢を見ます。現実とも区別がつかないリアルな夢。
そしてそれを取り憑かれた様に絵に書き起こし、また彼自身もその夢に出てくる世界に取り込まれて行きます。
一体このリアル過ぎる夢は何なのか?
彼自身は戸惑いつつもその世界を信じているようでした。
実在する夢
まだ小学校のジェイクは父親と母親の勧めでセラピーを受ける為にある施設に入れられそうになります。
しかし迎えに来たその施設の職員は夢で見たことがある、人間の皮を被ったタヒーンと呼ばれる怪物でした。
無論そんな話を信じてくれる者は居ません。父親は更に眉を顰め、母親も困惑します。
しかし危険を察知したジェイクは一人逃げ出し、夢で見たある建物(中間世界へ行く事の出来る)ポータルを見つけ出します。
そう、夢でみた物は現実として存在していたのでした。
中間世界
ジェイクは中間世界に行く事のできるポータルを発見し、一人別の世界へ足を踏み入れます。
しかし、水も食料も無い彼は途方に暮れただひたすらあるき続けるのでした。
そしてその世界で最初にあった住人、最後のガンスリンガーであるローランドに出会うのです。
最後のガンスリンガー「ローランド」
ローランドと出会ったジェイクはある能力がある事を彼に教えられます。
それはシャイン(輝き)と呼ばれ、
夢で見た物はそもそもジェイクの才能であり超能力で、そのジェイクの見た夢から
ローランドはウォルターを探し出す事を思いつくのでした。
そしてその夢を読む事が出来る人間がいる事をジェイクに話し、
二人はマニという部族が暮らす村に向かいます。
現実と夢の狭間
二人は冒険を続け、マニという部族がいる村へ辿り着きます。
そこで村一番の夢読み人「アラ」という女性に出会います。
しかしそのアラは、父親を殺されたローランドはウォルターへの復讐心に支配されており、既に塔の守護者に見合わない人間だと見抜きます。
ガンスリンガーではなくただの復讐者だと言うのです。
その後、ジェイクはそのアラとテレパシーで触れ合いウォルターの居場所が判明します。
その本拠地(デヴァ・トイ)は北の荒野にあるという事でした。
しかしその場所までは歩いて半年。途方もない距離です。
丁度その時、マニの村はウォルター配下の総攻撃を受け
ジェイクとローランドは村のポータルを使い、何とかその追撃を逃れます。
両親の死
マニ族のポータルを使い、ウォルターの配下からの総攻撃から逃げ切ったジェイクに悲劇が訪れます。
自宅に着いた彼の目に飛び込んで来たのは両親の死でした。
二人は現実世界に現れたウォルターにあっけなく殺されていたのです。
哀しみに暮れるジェイク。まだ小学生です。
ローランドは親を失ったジェイクを自分と重ね、彼に同情するのでした。
「復讐は俺がしてやる」
ジェイクにそう話すローランド
しかしジェイクから出た言葉は意外な物でした
「貴方はやっぱりガンスリンガーではなくなった」
ガンスリンガーとして
ジェイクに「ガンスリンガーではなくなった」と指摘されたローランドは
ガンスリンガーの信条を思い出します。
我は手で狙い定めぬ。手で狙う者、父親の顔を忘却せり。
我は目で狙いを定める。
我は手で撃たぬ。手で撃つ者、父親の顔を忘却せり。
我は気で撃つ。
我は銃で殺さぬ。銃で殺す者、父親の顔を忘却せり。
我は心で殺す。
ジェイクに指摘され、彼のガンスリンガーとしての使命感が呼び起こされます。
そして復讐よりも塔の守護者である事を決意するローランド。
そして目覚めた彼はジェイクに銃を教えます。
ガンスリンガーの信条をジェイクに教え、その教えを受けるジェイクも見事才能を発揮するのでした。
ウォルターとの対決
二人はウォルターがいる本拠地「デヴァ・トイ」へ向かいます。
しかし、ジェイクはウォルターに拐われてしまい、彼を助け出す為にローランドは孤軍奮闘します。
この本拠地へ向かうまでのガン・アクションは正に映画「ダーク・タワー」の真骨頂。
高速リロードと二丁拳銃で次々と敵を倒し、ウォルターも自らその姿を現さざるを得ず
ついに二人の対決が始まります。
感想
すいません、物語の解説はここまでです。
まだローランドとウォルターの対決は続き、ジェイクもローランドに負けず囚われの身ながら頑張ります。
銃の攻撃が効かないウォルターに対して、ローランドはどんな方法で倒すのか?
この後の結末は是非劇場で鑑賞して頂きたいです。
果たしてローランドとジェイクの結末はいかに?
独特な世界観なのと、すこし子供じみた設定なので途中で冷めてしまう人も居るかもしれません。
しかし自分は中学生の頃から田中芳樹の「アルスラーン戦記」やゲームブックの「ソーサリー」シリーズ等ファンタジーが好きなジャンルだったのと、
ガン・アクション映画が大好きなので最後まであっという間でした。
今までに見たことがないリロードと、
画像では有りませんが本当に見えない程早いリロードに
ワクワクしながら鑑賞してました。
今年はキングスマン・ゴールデンサークルと前回のジオストームに加えて三本目の鑑賞ですが、一番好きな映画です。
イドリス・エルバのアクションも然ることながら、ジェイク役のトム・テイラーの演技も良かった。
特に、母親を失って泣くジェイクをローランドが抱きしめるシーンがあるんですけど
そのシーンが凄く印象に残りました。
お互い両親を亡くし、傷付いた二人が初めて心を通わせるシーンなんですね。
そんなジーンとくるシーンもある「ダーク・タワー」
前評判より全然面白いと自分は思いました。
ローランドとジェイク。二人のその後はどうなるのか?
是非、劇場の大スクリーンでガン・アクションを楽しんで欲しいと思います。