トム・クルーズ 「アウトロー」絶対にはまらないピース(原題:One Shot)
絶対にはまらないピース
ついに11/11(金)から公開のシリーズ第2弾
北米での興行成績は前作を上回りまずまずのようです。
「アウトロー」
そしてその前作2012年公開の「アウトロー」
サスペンスとアクションと時折入るシュールな場面が絶妙に絡みあい
最後まで飽きさせない傑作なのですが
この映画にはベッドの下の怪物ゼック、その部下であるチャーリーや黒人刑事のエマーソンらが完璧に偽装していたにも関わらず、見落としていた致命的なミス
完璧に偽装し証拠をでっち上げ一枚の絵を作り上げた犯人達
しかし、そのパズルの中に一枚だけ
「絶対にはまる事のないピース」があります。
狙撃場所、無差別に殺された被害者、落ちていた薬莢、パーキングのコイン、タイヤ痕、バーの自宅の証拠物件、彼の過去、射撃場の証拠‥etc
この中にそれはあります。
ストーリー
その前にストーリーを完結に説明すると‥
駐屯先のイラクで殺人衝動を抑えられず4人の民間人を狙撃して殺害し
ジャック・リーチャーに逮捕された過去のあるジェイムズ・バー(軍人)が
今回は故郷アメリカで無差別に5人の男女を狙撃し殺害。
その容疑で逮捕されるも、今回は過去に自分を逮捕した経歴のある「ジャック・リーチャー」という
人物を呼んでくれという導入部分から始まります
キャスト
ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)
その存在はゴースト。職業不詳、住所登録ナシ、運転免許の取得歴ナシ、クレジットカード、携帯、ミドルネームなし、元憲兵隊の少佐。
法で裁けぬ悪に正義の鉄槌を下すアウトロー
ジェームズ・バー(ジョセフ・シコラ)
ブラックカンパニーの競札勝利を企むゼック達に利用され、今回の無差別狙撃事件の犯人とされる。
過去には実際に4人の男を無差別に殺害し、リーチャーに逮捕されている。
自身の無実を晴らす為、ジャック・リーチャーを呼び寄せる
ヘレン・ロディン(ロザムンド・パイク)
ジェームズ・バーの弁護士。父親は検事で今回はリーチャーと組む
彼に盗まれたベンツの最後は気の毒だった。
ゼック(ヴェルナー・ヘルツォーク)
ゼックとは「囚人」を指す。本名不明。今回の黒幕。
ベッドの下に潜む怪物
建設会社の競札に勝つためにチャーリー達を使い、無差別殺害に見せかけた
ライバル社の重役殺害を企む
完璧かに見えた偽装だったが、リーチャーの登場で窮地に追い込まれる
チャーリー(ジェイ・コートニー)
ゼックの部下。狙撃事件の実行犯。
その他にも、目的の為に10代の少女を窒息死させるなど非情な殺し屋
ヘレンを誘拐しリーチャーを本気で怒らせる。
マーティン・キャッシュ(ロバート・デュヴァル)
オハイオにある「ヒンジクリーク射撃場」の主人。
元海兵隊らしい。陸軍を半人前扱いする頼れる老兵
今回の事件で、ゼック等に偽装の為の証拠材料の一つとして
自分の射撃場が悪用された事をリーチャーから知らされ怒り、手を貸す。
最終局面ではカウンターショットでチャーリー達を翻弄する。
エマーソン達の致命的なミス
リーチャーはバーの過去も踏まえ最初は有罪と判断し捜査を開始するのですが
多すぎる物的証拠、その証拠現場と狙撃位置の不可解な関係、度重なる捜査妨害、そして無差別殺害の裏にある建設会社の競争入札。
これらの事実からバーの無罪を確信しはじめます。
完璧だと思われた偽装工作。実際ゼック自身も偽装は完璧だと公言します。
しかしリーチャーが刑事のエマーソン等は事件に関与していると確信させ
最後まではまらなかったピース。
それはパーキングメーターに入っていたコインの指紋。いいや、そうではありません
それは
「なぜ、わざわざパーキングメーターの中のコインの指紋を調べようとしたのか」
この行為自体にありました。
そもそもこれからこの駐車場から無差別に狙撃して、殺害しようとしている人間がコインパーキングにコインを入れる事自体理解不能ですが
それ以上にその中身のコインの指紋を調べようとする刑事。
この理解不能な行動とそのあり得ない証拠に
偽造したチャーリーやエマーソン、ゼック自身も最後まで気づく事はありませんでした。
結果、ジャックに偽装だと確信させ最終的に全員正義の鉄槌を下される事になるわけです。
この映画を観た自分自身も最後のジャックの言葉で知る事になるのですが
こういう謎解きもこの映画の醍醐味の一つでもあります。
さて、続編のNEVER GO BACKにはこんな謎解きが用意されているのでしょうか。
今から楽しみです。